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病室のアラーム音

入院中、部屋には心拍や血圧、酸素量などをモニターする機械があるのだが、異常があるとアラーム音が鳴り響く。
患者は異常があるから入院している訳で重病患者はほとんどずっと鳴り響いていて患者も家族も落ち着いて眠れもせずノイローゼになりそうだった。
いまでも静かになるとあの音が蘇ってくるのだ。
アラーム音は詰所側で鳴れば良いのであって、患者や家族が聞かされる必要はないと思う。
病院や医療メーカーはもう一度よく考えて欲しいものだ。

ちょっとした風邪が命取りに

同居していた兄が亡くなって2カ月あまりが経った。
まだまだ落ち着いてはいないが、ほかに活動も出来る状態でもないので、入院から葬儀までどんなことをしたのか簡単に記して行こうと思う。
誰にも必ず来る「もしものとき」に少しでも参考になればと思う。

兄は糖尿病と腰痛(椎間板ヘルニア)で通院していた。 
健常者なら椎間板ヘルニアの治療は可能だが、糖尿病で処方されている血液をサラサラにする薬などを飲んでいると20日ほど止めて薬を抜く必要があるそうだ。
(この薬のおかげで普段からちょっとした記事で出血するとなかなか止まらなかった。)

その日、仕事から帰ってきた兄は風邪っぽいっといって寝てしまう。
そして翌日以降、腰が激痛で動けなくなってしまったので救急車で病院にむかった。
このときは、いままでもあった腰痛の酷いものだと思っていて、まさか2度と帰って来ないなんて夢にも思ってはいなかった。

検査の結果、血液の中に菌が回ってしまう「敗血症」と診断され、そのために椎間板ヘルニアに部分が化膿している状態だった。
入院して1ヶ月ほど強い抗生物質を投与して菌を取り除く治療を開始。
強い薬を長期間(予定では1ヵ月+退院後服用薬)使用するので副作用で内蔵にダメージが出る可能性があると説明がある。
2週間ほど激痛に苦しみ、ようやく薬が効いて痛みが和らぎ「やっとぐっすり眠れたわ」と言った時は安心した。
このまま回復するかに思われたが、数日後夜中に病院から呼び出され、腎臓不全のため緊急透析を行うことに。
再び呼び出しがあり肺炎が一晩で広がってしまいかなり厳しい状態なので、知り合いや親せきに知らせておいたほうが良いと宣告された。
激痛と呼吸困難に苦しんだ壮絶な最期になってしまった。

糖尿病になるとちょっとした風邪が命取りになってしまうのだ。
さらに治療のために薬を長期間飲んでいるとどうしても内蔵系に累積ダメージが貯まり弱くなるそうだ。
自分もそうだが潜在的な糖尿病予備郡はかなり居ると言われている。
しびれやだるさなど自覚症状が無くても病院で定期的に血液検査をして薬を飲むようになる前に改善しておくことをお勧めしておく。
家族に糖尿病の人がいる場合はとくに遺伝的・体質的に糖尿病になりやすいそうだ。